親子向けの工作を伴うワークショップが成立しなくなりつつある、10年前と比べると…
興味深いスレッド。うっすら感じてはいましたが、広い目で見ても深刻かも。
狩猟採集と野外活動を主なテーマにするフリーランスのエディターでライター『藤原祥弘(@y_fomalhaut)』さんが投稿した「10年以上前から、ワークショップ(WS)を提供している人が、訪れる参加者の工作能力の変化と、その理由について考えるつぶやき」が重要な指摘でした。
参加者の工作能力が低すぎて、親子向けの工作を伴うワークショップが成立しなくなりつつある。成立させるには10年前の2倍3倍の時間をかけるか、極端に作業を単純にしなくてはいけない。作業中の怪我も多い。「刃先に手を置かない」と言った瞬間、刃先に手を置き、怪我をする。(続
— 藤原祥弘 (@y_fomalhaut) February 6, 2023
聞いてみると、親子ともに工作初体験だから、素材の性質やそれに合わせた道具や身体の使い方に勘が働かない。そのため親が作業の監督をできない。「近頃の子供は…」的な物言いは50年以上前からされていると思うが、今の40歳くらいを境にして、工作能力に決定的な差を生む何かがあった気がしている。
— 藤原祥弘 (@y_fomalhaut) February 6, 2023
10年前は「こんなこともできないのかー!こんなもんは、こうしてこうじゃー!」と、作業を全部やっちゃう親も多かった。今はそういう親は少なくて、子ができなくてもひたすら待つ。寄り添う。優しい(そしてそのためワークショップが時間内に終わらない)。この変化も面白いなと思っている。
— 藤原祥弘 (@y_fomalhaut) February 6, 2023
いろんなコメントを頂戴したので、整理します。日本人男性は40歳くらいを境に工作経験値が下がるのではないか?との問いには、
・プラモ、ミニ四駆が流行った
・このころ家庭用TVゲームが一般化
が指摘されました。私(43歳)も付き合いでミニ四駆を組んでいたので納得。(続
— 藤原祥弘 (@y_fomalhaut) February 8, 2023
90年頃にゲーム機が普及。「ゲームを持っている同級生の家で遊ぶ」から「家のゲームは1日30分まで」に変化。屋内での遊びはミニ四駆等の工作・TVゲーム混合からTVゲームのみへと移行。ちなみに『ダッシュ!四駆郎』の連載期間は87〜92年。この頃が工作文化の終盤か。 (続
— 藤原祥弘 (@y_fomalhaut) February 8, 2023
そして、中学校では技術の授業がそれ以前と変化。工具に触れる時間が先の世代よりも減少した。 (続https://t.co/qWvyE4dIIs
— 藤原祥弘 (@y_fomalhaut) February 8, 2023
— 藤原祥弘 (@y_fomalhaut) February 8, 2023
— 藤原祥弘 (@y_fomalhaut) February 8, 2023
私はまさに移行期間の世代。自分の先、後の世代で遊び方が変わった印象がある。バイクをいじるのは1980年組くらいまでで、その下は乗らなくなった。先輩にバイクを譲られても後輩に譲ることがなかった。バイク販売台数を見ても93〜99年で減少の波がある。 (続https://t.co/xCkiAbvQjO
— 藤原祥弘 (@y_fomalhaut) February 8, 2023
やはり今の40代あたりで日本人男性の工具への親和性が大きく変化していそう。
ワークショップに来る夫婦を見ると、勢いをなくす男性に対して40代の女性に夫より実力のある妻が現れる。これは上の世代ではない印象。技術・家庭が男女で同じ内容になったことが影響しているのかも。 (続
— 藤原祥弘 (@y_fomalhaut) February 8, 2023
「youtubeの解説動画等の影響で工作ができる人はわざわざWSに参加しなくなったのでは?」という指摘もあったが、イベント出店などの予約なしのWSでも工具扱いの習熟度は40代で変わる印象がある。道行く人がふらりと入るWSで目にする習熟度は、社会全体の習熟度を反映していると思う。(続
— 藤原祥弘 (@y_fomalhaut) February 8, 2023
いろんなコメントを頂戴したけど、社会全体での工作能力が低下していることは間違いないように思う。「アナログなものづくりがプログラミング等へ移行しただけ」というコメントもあったけど、プログラムで動く機械をつくるのは人の手なので、手でつくる技術が低下して、良いことはないでしょう。
— 藤原祥弘 (@y_fomalhaut) February 8, 2023
追1「子を持てた親は勉学を積み収入と家庭を得た。子供の頃に勉強ばかりして体験が足りなかったことを悔いてWSに来るのでは?」なんてコメントもあるが、いま子を持てるほど安定した人は、勉学に加え体験や文化も潤沢に与えられたパターンのほうが多いのでは?自分の周りはそんな感じ。どうかしら?
— 藤原祥弘 (@y_fomalhaut) February 10, 2023
事故を防ぐあまり身体の使い方や用心深さを身につけ損ねる設計になってますよね。ずっと温室の中にいられるならそれでもいいけど、いつかは外に出るのだから外でもやっていけるような修練を積むほうがいいと思うのですが。しかし、学校にしてみれば怪我を伴う訓練はごめん被りたいだろうし…。うーん。
— 藤原祥弘 (@y_fomalhaut) February 7, 2023
ケガをしたらケガをしないように工夫をしながら作業をしようと言う年代から、ケガをしたらいけないからあれをやるなこれをやるなと言われて育った年代に切りかわったと言うことですよね(´`)
器用な人間が減ってくるわけです・・・
— 大空みずいろ 反共 JF 防衛強化で戦争阻止 日本の垢(赤)落としが必須です (@XZQ6BJD9L2x1mmC) February 7, 2023
学校の教育で怪我するからという理由でハサミすら使わせないところもあるそうです
むしろ怪我しないと危ないこと覚えないだろうと思いますけど
— year (@year77322337) February 6, 2023
地域の公民館の工作教室は先生が材料を全部切って来てくれてノリで貼るだけ。理由は刃物は危ないからだそうです。
— highmama's@MZDAO (@SHighmama) February 6, 2023
学校の図工や理科の教材がキットになっており、子どもたちは仕上げの飾り付け程度しかしないのでは?、
— ハル (@nvXP2AtNHWxfsdz) February 6, 2023
学校でも何処でも用意されてるのが至れり尽くせりのキット商品なのでカット済みを糊付けで終わりとか一回の授業で完成させないといけなかったり
完成品=没個性みたいですね
刃物は小さい傷をつくりつつ練習してこそ大けがを防ぐと思います
— ゆきのくまさん (@PlCesBGigufD28u) February 6, 2023
プラモデルですら接着剤使わなくていいものが多くなってきたのにびっくりしました
試行錯誤して完成させるのが楽しかったのに
— aprolite (@taka11174121) February 7, 2023
子供の頃に木や竹の素材を切ったり削ったりする機会がめっきり減ったからかもしれません
多分、自分(30代前半)の世代だと刃物で鉛筆を削った事も無い人が多いと思いますし
バルサと竹ひごを加工するゴム動力飛行機なんて作ったことがある人はほぼ居ないのでは無いでしょうか pic.twitter.com/rcIZEKNzOH
— すちる (@sutenles) February 6, 2023
刃物だけでなく、ドライバーの使い方も知らない子が多いです。押し付ける力が弱くネジ山を潰してしまう子が多かった。
何かを作る機会が少ないのでしょうね。
— こまめ (@merikoma) February 7, 2023
今25歳ですが、友達が眉毛描くペンを削る道具が無く、代わりにカッターで削ってあげたら超驚かれました。鉛筆をカッターで削るのも知らず思いつかなかったらしい…
私は父からカッターの使い方(切り方、手の置き場、刃の折り方)を教わったけど、使い方を知らない人も多いかもって思います。
— lilby (@tuzyvo0f0uTvsSO) February 6, 2023
刃先に手を置…しか聞かない人もいます。
ハサキがわからない人も。
ハサキ…あ、刃先か。ってならない。
— ファング (@E63H95ZtWB2VU7I) February 6, 2023
マジで悪い言い方をすると「本で分からず動画でわかる」頭の人間から
「動画見ても分からんマン」が来るようになったと
— senメルカリ送れ (@kurokikazuya) February 7, 2023
何もやらない人はほんと組み立て必要なニトリの棚すら作れない所かやりもしないうちから出来ないって言って挑戦もしない。
面倒なのもあるかもしれないけどそういうスタンスなので完成形のイメージに近づけるためのプロセスを頭の中で組み立てる事が出来ないまま歳をとっていく人が増えたのかも…
— つきじ (@tukiji_BB) February 6, 2023
ワクワクさん、、、
— ai (@ai_no_twi) February 6, 2023
学研の学習と科学の付録説を唱えたい(根拠はない)
最盛期、小学生の3人に2人はとっていたといわれる年代が40代くらい。毎月雑誌と付録が届いてワクワクしながら組み立てたりしていたことは大きいかも
— tribute (@tribute0123) February 7, 2023
ノッポさんの引退かな
— sawada nicole (@sendaizaka) February 6, 2023
これ多分「ちから加減」を身体で覚える機会が減ったからだと思う。
指先、指、手首、腕、肩、、全ての力加減が変な人増えた気がしていました。
— ぺいたろう (@peitaroudayo) February 7, 2023
大人ですが、10年前と今とでは何か作ったりする手元作業が格段に減り、スマホを持っている時間に取って代わってしまいました。不器用にもなりました。
— はと (@hatomu) February 6, 2023
100均の担う役割が相当大きくなっている気がします。完成形の手前のところまで済んだものが簡単に手に入ります。時間や手間をかける必要が全くない生活ですよね。脳みそと手元が結びついていないなって自分自身も思います。
— じじょるにか (@bongbongne) February 7, 2023
メーカー開発設計のアラフォーですが、『その取り付け方をしたら重力の影響で絶対取れる』という設計をする若い子ばかりです。頭は良いんだけど
親世代は小刀で鉛筆削ってたので、小学生の時に親の小刀を貰った時大人になった気がした
しかし自分の3歳息子に小刀あげる勇気が…いつにしよ
— YU4220 3y息子 8m娘 (@yu4220_pokopoko) February 6, 2023
失礼します、20年前にゴム動力の模型飛行機のメーカーにいました。その時の社長の言葉「学校の先生からのクレームは『プロペラ巻いても全然飛びません』なんだけど、見せてもらうと、プロペラ逆につけてんだよね。そりゃ飛ばないよ、今はそう言うところから教えないとダメなんだよね」って言葉でした。
— こばちょろ (@VF1DR) February 7, 2023
外から失礼します。
適当に物が溢れているのと、本当にいいものを見ていないのとで、無ければ作ろうとという衝動も欲も無いのかなと感じています。
そうして経年すると手を出す事も無く、其処に興味も無いのでしょう。
そういう人が大半なのかなと思います。
— Zizytop (@Zizy_top) February 6, 2023
世の時代の流れがこういった所にも影響を与えているという事ですかね。工作にかける時間が減り、プログラミングやダンス、語学に費やす時間が増え、刃物の危険性は事件の多さと事故による責任の押し付けにより、より安全性を求めた設計になり、良くなる部分と悪くなる部分が入り混じった感じでしょうか
— jony. (@JONY61533752) February 7, 2023
現役の中学校技術教員です。
本当に、3年間でノコギリやハンダづけをする時間が数ヶ月しか取れていません。
3年生は技術が2週間に1時間
しかもプログラミングなどをしています。
この国は技術教育に対してあまりにも軽視しすぎている気がしてなりません。
— playa_ulg@中学校の先生 (@PlayaUlg) February 7, 2023
経験あります
親御さんのレベル差が開いてる感じがしますね……
ちょっと前だと「最大の敵はお父さんだ。子供の作業を取っちゃわないように気をつけろ」だったのが
ご両親どっちもたよりにならないパターン多くて、たまに「この親御さん、できる!」ってなると、お仕事が本職だったり……
— ふぉっくすとろっと641❤️ (@yukimohumohumo1) February 6, 2023