大工の父親から、仕事は６割の力でお客さんから喜んでもらえるようになれ、と教えられたことがある。

その”ゆとり”が身心の余裕を生み、お客様や周りへの配慮が行き届いて、仕事の品質をさらに高めると言う。さらに試行錯誤に使える時間もつくれるので、技術力はより高まる、という意味でした。

— イシイマサト (@i_facstory) October 19, 2022

その上で、普段は６割の力で仕事して、ここ一番で全力を出せと言う。

身心が充実しているため、大事なポイントで「お客様のために」と一生懸命になれば、気を抜かずに高い集中力を発揮できる。そして、技術力の高まった成長した自分が１２０％の結果を出すので、良い家がつくれる、という話でした。

— イシイマサト (@i_facstory) October 19, 2022

ちなみに”６割の力でお客さんに喜んでもらう”は、難しいんじゃないか？と聞いたら、「だから、大工の修行は最低１０年、基本が完全に身についてないと絶対無理。それも基本の意味を考えながら、日々、修行せなあかん」と言われた。

基本は簡単なことでなく、最も大事なことだと教わった瞬間でした。

— イシイマサト (@i_facstory) October 19, 2022

まさにその通りだと思う。

2回3回と同じ内容の仕事をすると、それが自分の中で最適化されていく。
そうして最初の全力と同等以上のものを６割くらいの力で作れる引き出しができる。
その引き出しをひたすら増やして行く。

そうやって日々繰り返すと10年後には殆どを６割でこなせる。それがベテラン。 https://t.co/5nri4GDvuy

— 森田 直樹 (@Naoki_M_Photo) October 20, 2022

コレ　いつも心がけてます　余裕のないやつの仕事なんか怖くてみてられんw https://t.co/fBREED2Mym

— 死蟲@10/23うめきた外庭11:00~ (@worm223) October 20, 2022

大工さんが常に10割の力でやろうとすると、いつか倒れるか事故るからねえ。 https://t.co/bXj4gIhjeg

— とうみり (@OLEulL12dODJckq) October 19, 2022

これ、ホントにそう思う。
仕事をサボれという意味じゃなくて自らのポテンシャルを上げろという話。 https://t.co/KX41ZE8XAA

— cozyhope (@cozyhope) October 19, 2022

これデザインの現場でも同じこと言えるかも
力も、あとスケジュール管理も https://t.co/AcS7QnUmSc

— こゔぁゆきデ (@kbyk_design) October 20, 2022

10割の力で廻すのが最も効率が良い(＝利益の最大化)と勘違いしている経営者が多い世の中。余力は無駄ではなく変動リスクを吸収するスポンジ的なモノだと何故理解出来ないんだか…？(あ、一般論です、為念) https://t.co/PGEiv2RRHF

— ま め ぞ ～ 。 (@mame_zoo) October 19, 2022

これ、私が今の職種に就いたばかりの頃、少しでも完璧にやりたいと思い毎日終電まで仕事していたら、退職して嘱託で来ていたかたに同じような事を言われた。それは今でも心に残っている。 https://t.co/PvICNRAtPk

— タロウ (@tarotaro0987) October 19, 2022

今日、大工の父親から薬師寺改修から独立して信用を得るまでの話を聞いてて、孫子兵法が説く「知識、技術、知恵」に対する理解が深まった気がする。

父親の話を要約すると、
知識：やり方とその理屈
技術：理屈を実現する腕
知恵：仕事をやり切るための人への配慮
これをやり遂げてこそ信頼を得る。

— 古典の自由研究 (@sonlogwork) January 1, 2022

ちなみに孫子兵法では次のように説いてます。
知識：戦略、戦術など戦争に関する知識
技術：道理を働かせる技術
知恵：実践できる知恵

実践できる知恵について、完全に腑に落ちた状態では無かったですが、孫子兵法の随所で「人への配慮」が記述されているので、なるほど！と思った次第です。

— 古典の自由研究 (@sonlogwork) January 1, 2022