おふくろを思い出して落ち込んでいたら、妻が伊達巻を持ってきた。食べてみると、アレ?すると…

「母ちゃんは知らない所で頑張ってる」登場人物全員が優しくて泣いた。いい奥さま、いいお母さま。

おふくろを思い出して落ち込んでいたら、妻が伊達巻を持ってきた。食べてみると、アレ?すると…

今日も誰かに愛情を持って接しよう

すこし前、おふくろが死んだ。

俺とおふくろは仲が悪いわけではなかったが、おふくろが病弱な妹の世話に

いつも追われていたため、なんとなく打ち解けない感じで育った。

おふくろが亡くなった時、寂しいというか妙な喪失感でかなり落ち込んでいた。

昨日もちょっとしたことでおふくろを思い出して落ち込んでいたら、

「ちょっとこれ味見して」と妻が伊達巻を持ってきた。

食ってみたら、いつもの妻の味と違う。

なつかしい、おふくろの味。おふくろの大得意だった伊達巻の味だ。

おふくろは結婚前から入退院を繰り返していたから、妻がおふくろに料理を

教わる暇などなかったはずだ。

一度花見に行ったときにおふくろの弁当を食べたけれど、一度食べたくらいで

こんなにも再現できるものだろうか。

不思議に思っていたら、妻が一冊の古いノートを差し出しながら言った。

「お母さんが亡くなるちょっと前に、私にレシピノートをくださったのよ。

子供のころ偏食だったあなたのために、お母さんが一生懸命作られたそうよ。

『偏食癖が出てきたら使ってね』って下さったけど、もしかしたらこれで

元気が出るかもと思って。」

ノートには「○○(俺)のレシピ」と書かれていた。

中には、野菜入りのハンバーグ、ふわふわの甘いオムレツなど俺の好物の作り方が

おふくろらしい小さな丁寧な字でいっぱい書いてあった。

ああこれ好きだったなあ、これは病気のときよく作ってくれたっけ。

妹ばかり可愛がって、俺のことはかまってくれないと思っていたけど、

おふくろはちゃんと俺のことを思っていてくれたんだなあ。

そう思うと泣けて泣けて仕方なかった。

まだ悲しいことは悲しいけど、なんとなく昨日までとは違う気がする。

ちょっとだけ元気が出た。

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