「これで、母の味が残せます。」かつお節を注文したいお客様、話を伺っていくと…
「ちょっと泣けるお話」じゃないよ!号泣です…。「日本一美味しいかつお節売ってます(*`・ω・´*)」
目利きが居る、日本で最後のかつお節屋 タイコウで『目利き 駆け出し』の元料理人。かつお節屋の知識と料理人の経験を組み合わせ、土地柄、料理、好みに合わせて選別・提供をしている、かつお節コーディネーターの 大塚 麻衣子(@AJIMAI3) さん。かつお節を注文したいお客様と、紡ぐ。【 出汁取り教室アリHP , オンラインストア , note 】
ちょっと泣けるお話
①
会社の電話が鳴った。
お名前が表示された。
名前が表示されるのは古くからのお客様。
電話に出ると、若くは無い女性の声。
かつお節を注文したいとの事で、話を伺うと、ご本人は初めてだと仰る。
ところが番号は表示されたままのものなので、疑問に思いお尋ねしてみる。
↓ pic.twitter.com/gBYTklxuIz
— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) December 7, 2022
②
「恐れ入ります、こちらの番号は既に登録がされている番号ですが、お間違いありませんか?」
『え?…それって〇〇〇〇で登録されているんですか?』
「あ、はい。そうです。」
『…それ、父の名前です。』
「あ、なるほど!お久しぶりのご注文でしたので、念のため確認させていただきました!」
↓
— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) December 7, 2022
③
『こちらのかつお節だったんですね…』
「はい、丁度3年前の2019年12月7日に、前回ご注文をいただいておりました。」
しばらく女性が無言になって、そのあと、静かに鼻を啜る音が聞こえて驚いた。
声をかけてしばらく泣かれた後、落ち着かれるとポツポツとお話された。
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— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) December 7, 2022
④
2020年の夏頃にお母様が急逝されたそう。
毎年実家に家族親戚が揃って、新年を祝われていたそうで、その時にはお母様が10リットル近い出汁を毎回用意しておいて、お蕎麦やお雑煮を作られていたのです。
それが美味しくて、毎年家族親戚一同孫たちの、一番の楽しみだったとか。
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— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) December 7, 2022
⑤
ところが、お母様が急逝されてから、集まりのお料理を電話主様と妹さんで、残っていたレシピを元にお雑煮やそばつゆを作ってみたところ、全く味が違う。
色々試してみて、ひょっとしてかつお節が違うんじゃ無いか?と思い至られて、色々試されていたそう。
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— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) December 7, 2022
⑥
そこで、兄嫁さんにうちの事を聞いたらしく、試してみようと思って、電話されたところ、大当たりで…
驚きと喜びで、涙ぐまれたのです。
毎年、年末に血合い抜きと厚削りをご注文いただいていたお客様。
これは、ハレノヒにみんなに美味しいものを食べさせたいと思われてのご注文でした。
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— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) December 7, 2022
⑦実は、お母様の最期のご注文の電話を受けていたのは私で、よく覚えていました。
『毎年お宅のかつお節を頼むと、年の瀬って感じがするわぁ!』
『お宅のは、普段はなかなか使えないんだけど、お雑煮だけはそちらの枯節じゃ無いと、主人が納得しないのよぉ』
と、楽しげに仰られていたのです。
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— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) December 7, 2022
⑧
その事をお伝えすると、また泣かれて、ありがとうございますと、何度もお礼を仰られました。
その後ご注文を受けて、出汁の引き方やかつお節の扱い方などをお話をして終わりましたが、最後に言われたのが
『これで、母の味が残せます。』
この言葉に、不覚にも私が泣いてしまいました。
↓
— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) December 7, 2022
⑨
家庭の味が、脈々と受け継がれていく。
文化というものは、結局は家庭で育まれて繋がっていくものなのです。
その一欠片にでもなれていることが、嬉しかったのです。
お宅のかつお節でないと、この味にならないの!
この言葉は、かつお節屋にとって、最高の褒め言葉です。
↓
— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) December 7, 2022
⑩
という事で、気合いを入れ直して、年末に向かいます。
いい仕事、やりましょうね!
うちのかつお節、うまいっすよ!
いかがですか✨
— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) December 7, 2022
なんか皆さんに思いの他響いたようで…(´;ω;)ブワッ
文化って、一人一人が実は守って、育てているものなんです。
失うと、再現がとても難しい…。
日本の食文化は、今大きな岐路に立っています。
うちの使わなくてもいいんで、ぜひ出汁を引いて、食と文化を『面白がって、楽しんで』ください!
— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) December 7, 2022
あああ!万バズですか!この話で万バズですか⁉
この際だから、思いっきり会社の宣伝させてください!
かつお節の目利きがいる、日本で最後のかつお節屋です!
沸騰させても絞っても雑味が出ず、使う量も一般に言われる量の半分以下というかつお節を売っておりますー!https://t.co/K1HALhhMm9
— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) December 7, 2022
ちなみに、
真昆布のお勧めは
大阪はこんぶ土居さん@空堀商店街(←個人的に圧倒的一番。ここの主人が昆布の目利きやってる。イケメソですw)
東京は吹田商店さん@築地場外市場(←昆布全般扱ってるよー!)
いりこのお勧めは
香川のいりこのやまくにさん(←ここのは本当にうまい!)
です。
— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) December 7, 2022
すいません、あまりの反響で、いいね❤も返信も追いつけないため、ここで止めさせていただきます。
が、皆様の反響、めちゃくちゃ嬉しく思います。
ぜひ、文化を守るという意味でも、出汁や料理をお楽しみください!
— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) December 7, 2022
目からお出汁が
(இдஇ`。)
— みぃみぃ (@mappp731) December 7, 2022
是非啜って飲んでください!www
きっと塩味が効いている事でしょう!
— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) December 7, 2022
はなちゃんのみそしるという絵本を読んだ6歳の娘が、鰹節を削りたいと言い出しました。
何かひとつ、代々受け継がれる文化は残したいと思います。
— Kaori Carly K (@meer06231127) December 7, 2022
あの…実は…はなちゃんが当時削っていたのは、うちのかつお節……なのです…。
ありがとうございます
— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) December 9, 2022
控えめの包装ですけど、エピソード付きでとても美味しそうに見えてきました。背景の机がいい味出してますね。気になったのが、一度に使いきれないだろうから、入り口にチャックが付いていると良いかな。開封後の正しい保管方法はあるのでしょうけど、現代人には難しいでしょうから。
— あかね (@txNBkwbuNxcf4P9) December 7, 2022
口にジップはついております
よろしければ是非どうぞ!
— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) October 26, 2023
あぁ、愛媛で取り扱いして欲しい
— azarashi (@azarash61423911) December 7, 2022
遅ればせながら…
愛媛でも取り扱いが始まりました☺️
よろしければ、ぜひ…。
— 大塚 麻衣子(かつお節コーディネーター) (@AJIMAI3) October 26, 2023
去年、母親が永眠しました。亡くなる少し前に、具合が良くなくて台所に立つ事が減ってきましたが、出汁の取り方を自分に教えてくれました。面倒くさかったので適当に相手をしましたが、あの時、ちゃんと覚えていたならと今更後悔。年越しそばを毎年作ってくれたっけな。
— シュタイナー@And Justice for All (@me66I53gCi3eP9y) December 8, 2022
今年母を亡くしました。寂しい台所に立ちたくないな、お祝いでもないしと思って年末年始はひっそり過ごそうと思ってましたが、母の味をなんとか再現してみます。お話にちょっと元気が出ました。ありがとうございました。甘いお出汁再現できるかな、涙で塩辛くなるかな。
— あさ (@tarou3kotarou3) December 8, 2022
今は亡き祖父が作っていた麺つゆはレシピがどこにもないことを思い出しました
頑張って再現してみようかな
— たらこ大明神 (@ralstoniagb03) December 7, 2022
このツイート見て、タイコウ取扱店調べたら駅前に新しく出来たお店で扱ってたので行ってきました!
かつおぶしの粉とだしこれを購入
花くらべと厚切りは扱ってませんでした
だしも取れるしお浸しにかけてもいいし、食べるのが楽しみですヽ(*´∀`)ノ pic.twitter.com/lkvfylgvsX
— 特攻野郎Q-TEAM@感染対策大明神 (@QBK_jitensya) December 9, 2022
わが家のかつお節が!とツイート流れてきてビックリしましたがとても素敵なお話ありがとうございますよそのかつお節も色々試しましたがこちらのかつお節は全然違います!麺つゆなんて市販のものはもう使えなくなるくらい最高な麺つゆが作れますこれからも愛用したいです pic.twitter.com/IMvefmeZck
— にゃろめ (@nyandabaaaZ) December 8, 2022
いいお話をありがとうございます。私も死んだ後、子供達がそんなふうに思ってくれるように…今は好きな「料理をすること」に頑張ります。
— はつね (@O6lgPKyNLxN9iuY) December 7, 2022
ご家庭の味を守る
ってとても大切な事ですね….
それを支えるプロのお仕事も大切です
— mkawa@アメリカ在住 褒める社会推進派 (@tomas9922) December 8, 2022
師走にほっこりする良いお話ありがとうございます❣️
大塚さんのお言葉
「文化って、一人一人が実は守って、育てているものなんです。
失うと、再現がとても難しい…。」
は日本人として非常に心に響きました。
ありがとうございます
— Ken (@Kenextainment) December 7, 2022
フルタイムで働き、たまにの外食も娘の毎日の習い事で全く外食できないから年末おせちは買おうかなぁと思ったけどやっぱり作ろうと思いました!ありがとうございます。
— Ukako8008 (@Uukako5520) December 9, 2022
ええ話しでした(´;ω;`)ウッ…
こちらのお店が無くなれば、その家庭、そのお店の味の文化も無くなるのだと感じました。
目新しい物ばかりが注目されがちな世の中ですが、末永く受継がれて行かれる事を願います。
— 矢真白 (@yukio_mishiba3) December 7, 2022
うちのばあちゃんのつけめんづゆ、鰹節削るところから始まる作り方ですが、詳細知らず… でも最高なんです。今度帰省したら必ずレシピ聞こうと思います。(本人はざっくりで作っているだろうから分量分るか不明)
— Peco (@hitomi_peco) December 7, 2022
ここで涙をもらっている方々こそが日本の文化ですね〜一人一人に日本文化の心が残っています。77年前、それ以上から日本の文化は根絶やしにされることばかり続けられてきました。今も続いています。私も微力ながら子どもに日本の心を伝えられるように医食同源の手作り料理を頑張ります
— よもぎ (@miraiwanippon) December 8, 2022
このお話を涙なしには読めませんでした。
自分が好きな家族の味を、教えて貰えるうちに学ぼうと改めて思いました。帰省の日がますます楽しみになった温かくなるお話をシェアしてくださりありがとうございました!
— pochi (@pochi_0115) December 8, 2022