日付が変わってから家に帰るほど、仕事が忙しかった。忍び足で台所に向かったらテーブルの上に…

『三人の同志的な結びつきで、苦境を乗り切ったんだね。明日の結婚記念日、おめでとう!この先、何十回も結婚記念日を祝えるよう、祈ってるよ』・『いつまでも家族仲良くお幸せに。そのうち「パパのと一緒に洗濯しないで!」って言われるんだろうけど(*´∇`*)』

何気ないことに救われることが多々ある。家族の形。

「ぼろぼろ泣いてしまった」

昔のことなんだけど当時仕事が信じられないほど忙しくて、その日も日付が変わってから家に帰った。

家に入ったら案の定嫁と娘が寝ていて、忍び足で台所に向かったら、テーブルの上に千代紙で作られたいびつなハート形の折り紙が置かれていたのを見つけた。

娘が折ったんだろうと和んでいたら、折り紙をよく見てみると「ひらいてみてね」と書いてあった。

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中を開いてみると千代紙の裏側に「おしごとがんばったね おかえりなさい」と書かれていて、俺の名前がシールで貼ってあった。身体だけじゃなくて精神的にも追い詰められていたから、何気ない娘の言葉が沁みて喉の奥がキュッとなった。

一人で飯を食べていたら嫁が起きてきて、相談や愚痴に付き合ってくれた。俺が飯を食べ終わったら、「自分の身体をあんまりいじめないで、給料が下がっても私がなんとかするから、無理しないで転職してもいいんだよ」と言ってくれて、ぼろぼろ泣いてしまった。

結局そのまま働き続けたけど、しばらくすると忙しさの波が引いて穏やかな環境になり、帰宅時間も早くなって三人で夕飯を食べられるようになった。

あのときの嫁と子どもの言葉は一生忘れられないし、なんというか本当に結婚して良かったなと思った。

明日が結婚記念日だから記念に書き込んでみました、長くなってしまいすみません。

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