短い話だけど泣いた。こういう人もいるんだなと思うと、一概に偏見は良くないな。
「そんな俺もいつかは…」
色々懐かしくなったので聞いてくれ
というかヤンキーってイイ人もいることを聞かせたい
とりあえず遡ること12年前くらいかな
俺が小学生の頃は虐待されてたのね、んで家出したわけ
家出した時の事は今でも鮮明に覚えてるわ
ステンレス製の定規の角で頭切れて服とか血まみれで乾いたまま、夜中こっそりコンビニに走って行ったわけですよ
そしたらさ、コンビニの前にヤンキーが3人ほどいた訳ですよ
そりゃあ怖いのなんの足ガクブルですよ
んで、コンビニの近くをウロウロしてたらその中の1人に見つかってしまったのだ
「おいガキ、さっきから何ウロチョロしてんの?」
と俺氏は声をかけられたのです
もうビビって声も出なかったよ
そしたらそのヤンキーの経験なのか、それとも俺の服とか見てなのか
「・・・家出か?飯食ったのか?」
と
サンドイッチを俺氏は買ってもらって、座り込んで虐待されて家出してきた話とかをしてたな
んで、朝方になって
「この時間なら交番行っても児童相談所連れてってくれんだろ、交番まで連れてってやるから後は好きにしな」
って言われて後ろに乗せられて交番まで連れてかれた
そこから一時保護所に行って、施設入ってとスムーズだった
ちょっと地元からは遠い施設に入ったんだけど、今日久々に地元戻ってそのコンビニに行ったのね
そしたら
まだあのヤンキーがいたwwwwww
まぁ俺は今年で二十歳になったんだけど、それまで地元に戻る事はしなかったんだよね
そのヤンキーを見てたら
「何見てんだゴルァ!!」
と怒鳴られたのでビビりながら
「久々です(ガクブル)」
と言った
出会いが小2の頃だったから、多分12年前で会ってると思う
話にもどろう
挨拶したはいいけど、相手は
「は?誰だお前」
とか言ってるので
「10年くらい前に夜中拾われたガキンチョです」
と返した
ヤ「・・・おお?おお!おおおおおおおおお!!」
ヤ「お前生きてたのか!あれからどーなったのよ!!せっかく助けてやったのに連絡一つもよこさねぇで!!義理とかねぇのか!!」
・・・いや連絡先知らんし戻れなかったんだよ。
と思った俺だったけどぶっ飛ばされても嫌だから心にしまっておいた
そのヤンキーも実は久々にそのコンビニに来てたらしく、普段は県外で仕事をしてるらしい
その後、そのヤンキーと居酒屋に行って(強制で連れていかれて)施設に入った話とか、出た後は俺もちょいヤンキーみたいになったとかって話をしてた
そこでまた新事実を知った
ヤ「・・・そうか、施設に入ったんだな。実はその施設、俺も居た所なんだ。お前と似たような環境で育ったからなんとかしてやりたいとは思ったんだよ。だからあの時交番に連れて行った
俺は保護されて入ったんだけどな(笑)」
・・・マジか、だからあの時間だったのか
と思いながら色々話したな
まぁそんなこんなで会計は焼肉屋で10000円超えたけど、ヤンキーパイセンに払っていただいて、連絡先を交換して別れてきて今に至るわけだ
払おうとしたんだよ、そしたら
「いいんだよ、一度助けたんだから二度目もあるだろ。その代わり俺が困ったらタバコくらいはくれよ(笑)」
ま、そんな感じでヤンキーには悪いやつが大半だけど、イイ人もいるってことを言いたかったわけ
そんな俺もいつかは困ったやついたら助けてやれるかな