「監督が今作で描こうとしたのは…」金曜ロードSHOW公式が投稿した『火垂るの墓』の制作秘話
「金曜ロードSHOW!」の公式アカウントが投稿していた『火垂るの墓』の制作秘話。
「監督が今作で描こうとしたのは…」
制作時、高畑監督は本作で登場する4歳の“節子”が、自身が作る最年少のキャラクターだと語っています。作画監督の近藤喜文氏らは当時4歳だった山本二三美術監督の娘をスケッチしたり、保育園に4歳児を見学に行ったりしたといいます。#kinro #火垂るの墓 #高畑勲監督追悼 #節子 pic.twitter.com/O06gmrJmU1
— スタンリー@金曜ロードSHOW! 公式 (@kinro_ntv) 2018年4月13日
高畑監督は戦時中に空襲を体験しましたが夜の空襲を経験したことが多く、アニメーションにするにあたり、昼間に起こる空襲がどのように見えるのか、表現に苦心したといいます。#kinro #火垂るの墓 #高畑勲監督追悼 #節子 pic.twitter.com/l3SKJeaYZq
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節子が大切にしていた唯一のお菓子が「サクマ式ドロップス」でした。戦前・戦中の昭和を生きた子供たちにとってサクマ式ドロップスはかけがえのないもので、貧しい暮らしの中に甘い彩りを与えてくれた宝物でした。現在も多くの人に愛されています。#kinro #火垂るの墓 #高畑勲監督追悼 #節子 pic.twitter.com/EsyPXCe0bj
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生きていた頃の自分を見つめる清太と節子の“幽霊”が登場するシーンは、特殊な赤色が使われています。色彩設計を担当した保田道世氏は、高畑監督から阿修羅の写真集を見せられて、「阿修羅のごとくにして欲しい。内面から発光するような感じがほしい」と言われました。#火垂るの墓 #高畑勲監督追悼 pic.twitter.com/YP5drU0NGS
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清太はこの時14歳。当時では、予科練や陸軍幼年学校にも行くことができる年齢でした。#kinro #火垂るの墓 #高畑勲監督追悼 #節子 pic.twitter.com/fPRedsoai8
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しかし清太は「まったく軍国少年らしいところがない」少年に描かれています。高畑勲監督は「現代の少年がタイムスリップしてあの不幸な時代に紛れ込んでしまったように思える」と語っています。#kinro #火垂るの墓 #高畑勲監督追悼 #節子 pic.twitter.com/tt6RVpCxSG
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本作の制作にあたり、高畑監督がぶつかった難題の一つが「日本人をちゃんと描く」ことでした。#kinro #火垂るの墓 #高畑勲監督追悼 #節子 pic.twitter.com/vtqDznLBhs
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「理想主義的なキャラクターでもなければ、マンガ的様式的なキャラクターでもない、まぎれもなく日本人がこうあった、という現実的なキャラクター」を描くことが、このテーマを描くことに必要不可欠だと監督は感じていました。#kinro #火垂るの墓 #高畑勲監督追悼 #節子 pic.twitter.com/b2Gr3G0cCd
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このシーンで節子は残ったドロップを食べることなく、ドロップの“かけら”を口に入れます。この高畑監督の演出によって、観客は節子が裕福な家庭に育ったにも拘わらず、戦争によって追い込まれた節子の精神状態、戦争がもたらした厳しい状況の変化を感じることができるのです。#kinro #火垂るの墓 pic.twitter.com/r32YTMLExP
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清太の回想の中に登場するその飲み物とはカルピスです!発売当時のカルピスは400mlの大瓶で1円60銭。牛乳180mlが10銭の時代なので、現在の価格に直すと約1,500円…!それほどに高価な飲み物でした。このことからも、清太の家が裕福だったことが伺えます。#kinro #火垂るの墓 #高畑勲監督追悼 #節子 pic.twitter.com/X6u2tF5V1t
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高畑勲監督が今作で描こうとしたのは、「困難に立ち向かい、たくましく生き抜くすばらしい少年少女」ではなく、「決して切り拓くことができない(戦争という)状況」で、「死ななければならない心やさしい現代の若者」の姿だったといいます #kinro #火垂るの墓 #高畑勲監督追悼 #節子 pic.twitter.com/rqQPPbp1iQ
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「人と人がどうつながるかについて思いをはせることができる作品」を作りたかったのだそうです。#kinro #火垂るの墓 #高畑勲監督追悼 #節子 pic.twitter.com/8tOXD24w9F
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高畑勲監督は、本作について、「実は私は反戦のメッセージを伝えようということでこの映画を作ったわけではないのです。……この映画を作ることに決まった時、原作を読んでいる人から、なぜこんな話をアニメーションにするのか、とよく聞かれました。暗すぎる、観たくない、……☞続く pic.twitter.com/sLXn2XvKrq
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……☞続き 観たくない、という反応が出るのではないかというのです。私はもちろん、その問いにうまく答えられませんでしたし、出来上りを観てもらった時、やはり同じ問いが出るようだと映画作りに失敗したことになりますから、制作中もずっとどう受けとめてもらえるか気がかりでした。…☞続く pic.twitter.com/qLJbQnyPJV
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…☞続き しかしただひとつ、私は、この物語が若い人々にはよくわかってもらえると確信していたのです。それはこの物語の主人公、清太の生き方に今の若い人が共感できるきるはずだと思ったからです」なるほど…… #高畑勲監督 pic.twitter.com/THnFZWmTGV
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戦争と終戦の混乱の中、生き延びることができず亡くなった2人が無数の蛍とともに、繁栄した現在の神戸を見つめる印象的なラストシーン。数百万人の犠牲を伴った厳しい戦争を経て、神戸をはじめとした日本の繁栄が築かれたことを暗喩するかのようです。#kinro #火垂るの墓 #高畑勲監督追悼 #節子 pic.twitter.com/4c7A40XuUe
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つづき~ また、戦火を生きた2人のような若者と、繁栄した時代を生きる現在の若者は、実はそれほど変わらないという高畑監督の思いも込められているのかもしれません #kinro #火垂るの墓 #高畑勲監督追悼 #節子 pic.twitter.com/0a5HobSJny
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高畑勲監督に
心より哀悼と感謝の意を表します。
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