笑った時、ほおにできる小さなくぼみ。
中国には「えくぼ」の伝説というものがあるそうで、その言い伝えがとても素敵でロマンチックでした。
もっと詳細を知りたい!と思い調べていたところ、言語学習添削サイト「 Lang-8 」に、「中国のえくぼの伝説」という投稿がありました。
中国のえくぼの伝説です。
人間は死んだ後、冥界へいく。鬼門関を抜けるとすぐに黄泉路がある。
黄泉路には彼岸花がいっぱい咲いている。
路のはずれには「忘川河」という河があり、河の上には「奈河橋」がある。
橋には「孟婆」という女が番人をしていて、ここを通りすぎる人に「孟婆スープ」を飲ませる。
孟婆さんのスープを飲めば、友情、愛情、この一生の絆を全部忘れることになる。
そして、心に引っかかるものがない状態で、転生する。
「孟婆スープ」は別名「忘情水」ともいい、飲むと前世も今生も忘れ、一生の愛、恨み、情、仇、一世の浮沈、得失がこのスープと共に全部が消える。何も残らない。
愛する人や恨む人に来世で遇っても、互いに関係のない人になる。
でも、いろいろな理由で、「孟婆スープ」を飲みたいと思わない人もいる。
「孟婆スープ」を飲みたいと思わない人たちには、孟婆さんがこの人たちの体にマークを残さなければならない。
このマークが「えくぼ」である。
「孟婆スープ」を飲まない人たちは、「忘川河」に身投げをしなければならず、氷のように冷たい水の中で千年を待って、輪廻する。
そして、転生後、前世の記憶とマークの「えくぼ」を付けて、前世の恋人を探す。
あなたの周りに、えくぼのある人がいますか。いるなら大切にして下さいね。
彼(彼女)はあなたの前世の恋人かもしれませんから。
あなたにまた遇うため、寂しくて、苦しい千年を待っていたのです。