このタグ、やばい(笑)面白すぎて吹き出してしまう「村上春樹で語る育児」16選
「育児あるある」を村上春樹さんのような文章で語る『#村上春樹で語る育児』
このタグ、やばい(笑)すごい親和性!さっきからこれ見て1人で笑ってる…w
彼は横たわり目を閉じていた。少なくとも僕がちょっとした用でキッチンに立つまでは。
そして今僕の前には、らんらんと輝く瞳でどこかから取り出してきたキャッシュカードを無心になめている彼がいる。ディズニーデザインのやつだ。
「何をしているんだい」静かに僕は訊ねた。
— えでん@39w→11m♂ (@tamura_maro9) August 28, 2019
「嫌なの。」
結局のところ、彼女は僕の話を聞くつもりはなかった。いつから彼女はこうなってしまったのだろうか?僕は溜息をつき、黙って追いかけた。
「今日は長靴にするって決めていたの。」
外は晴れていたが、彼女にとってそれはどうでもいいことのようだった。#村上春樹で語る育児
— しぐま (@kasunuma344) August 29, 2019
「何度でも繰り返すのよ私達」
ベッドの上で彼女は僕を見上げた。
「何度でも?」
「そう何度でも。私が満足するまで貴方は続けるべきだわ」
「君はいつ満足するんだい?」
「さぁ?私にもわからないの」
僕はやれやれと絵本を開く。
カラスのパン屋さん、今夜八回目の開店だ。#村上春樹で語る育児
— つなまよら (@tunamayora) August 29, 2019
「これはとても個人的な話なんだけど」
ファミリー・レストランのテーブル席で彼は言った。
「そろそろ彼をあの台に連れて行ったほうがいいんじゃないかな」
あの台というのは、ふだん壁に向けて折り畳まれている、ぶっきらぼうなおむつ替え台のことだ。#村上春樹で語る育児
— たかざと @8M 保育園 (@takazato3) August 28, 2019
「…ここで、かい?」
僕は訊き返した。
「そう、ここでよ。ここで抱っこして」
こうなることは家を出るときに予想していたのかもしれないが、あるいは違う可能性を期待していたのかもしれない。
僕は腕に彼女を抱きかかえ、床に置かれた米を見つめた。#村上春樹で語る育児
— ハパ (@niconicoikuji) August 29, 2019
彼女はスプーンをテーブル―それは木製の椅子に付属している―からポトリと落としてみる。
やれやれ。
一回の食事を終えるまでにこの行為をどれだけ繰り返せば気が済むのだろう。
「ニュートンが万有引力の発見までにリンゴを落とした回数だってこんなに多くないと思うわ」#村上春樹で語る育児
— ちょっか (@chokkagata) August 28, 2019
「何故こんなになるまで放っておいたのよ」
「慣れちゃったんだ。おむつが重い事にも、泣かないでいる事にもね。それに遠くから見れば」僕は言った。「大抵のものは綺麗に見える」
「ねえ」彼女は器用に僕のおむつを替えながら首を振った。
「一生そんな風に生きていくつもり?」#村上春樹で語る育児
— 雅樹 (@masazeroque) August 29, 2019
この2時間、何をしていたのか全く思い出せない。何かをしていたのかもしれないし、何もしなかったかもしれない。
しかし何はともあれ、お昼寝の時間は終わってしまったのだ。
真実を見透かしたような黒い瞳がじっとこちらを見つめている。
— めーこ®︎8m娘 (@meconecomecocco) August 29, 2019
「ここに暖かな離乳食がある。鮭を柔らかく煮てあるんだ。」
僕が言うと彼女はほんの少し首を傾げた。「どうかしら」という風に。
「カブとそぼろの中華風は?ブライアン・ウィルソンだってこれを食べたらウクレレを弾きだす」でも彼女は口を2ミリくらいすぼめただけだった。
— maitake55 (@maitake55) August 29, 2019
深夜2時、僕はひどく腹を立てていた。
言葉にならない言葉で捲し立てる。
「どうしたの…?」
懇願するような、或いは全てを諦めたような顔をして、彼女は僕を抱きしめた。
違う。結局のところ彼女は何もわかっちゃいなかった。
縦だ。横ではない。ーー縦抱っこだ。
— ぴろしゅか (@_piroska_) August 28, 2019
#村上春樹で語る育児
なにしろ夏休みの時間はたっぷりあったし、大抵はよく冷えたコークを飲みながらYoutubeを眺めて過ごした。
「ねえ、明日が何の日か気付いてる?」
「さあね、正直僕にはよく分からないんだ。」
母は気の毒そうに僕の顔を覗き込んでため息をついた。
「明日から学校よ。」
— キャラメルマキアート (@mojosuke0204) August 28, 2019
「それで」と妻は部屋を見回して言った。
「あなたは何を見ていたのかしら」
壁に広がったクレヨンは、ジャクソン・ポロックの前衛絵画に似ていた。
「見ていたよ、ずっと」
「いいえ、見ていないわ。結局のところ、あなたは何も見ていないのよ」
妻の言うことはもっともだった。#村上春樹で語る育児
— ぐでちちwith6y♀11m♀ (@gude_chichi) August 28, 2019
彼女は柔らかな敷物の上で裸足になり、くるりくるりと廻った。何度も何度も廻った。
「目が回らないの」
私は彼女に問う。彼女の細い髪がふわりと舞って私の視界をけぶらせる。
「廻っているのは世界なの」
そんな笑顔を私に向けながら彼女は机に体をぶつけて泣いた。
#村上春樹で語る育児
— 小宮ふみ@1y + 31w妊娠糖尿切迫入院 (@komihumi) August 28, 2019
「つまりさ」身を乗り出して僕は言った。
「母乳は白いけど元は血液なんだ。血液を2時間おきに抽出され、しかも乳首も痛い。それなのに君は、いとも気軽に、そろそろおっぱいあげた方がいいんじゃない?と言うんだね」
最後の方はほとんど悲鳴に近かった。#村上春樹で語る育児
— 妙齢のおかん (@myourei_no_okan) August 29, 2019
「眠いの」
彼女は不機嫌そうに言った。
「見ればわかるさ。眠ければ、寝ればいいと思うよ。きみのお気に入りの枕だって、熱くなった足を冷やす保冷剤だってある」
そう返すぼくに、あなたはまるでわかっていない、と言わんばかりの悲しそうな目をして繰り返した。
「眠いの」
— 山田 剛也@山田治療院 (@yamadatakaya) August 29, 2019
もう、この台詞を言うのは何度目だろう。聞き入れてもらったことなどないというのに。
「明日の準備、終わったの?」
彼、もしくは彼女の耳は、その台詞をまるで葉っぱの上の水滴のように転がして音符にし、そして今夜も踊るのだ。
— もてぃこ (@mochin22) August 28, 2019