嫁さんが妊娠中に前の旦那と離婚して、息子が2歳になる前に「子供が物心つく前に結婚しよう」
なんて口説き落として結婚して養子縁組したの、一気に思い出したわ
嫁さんは息子が5歳の時に交通事故であっちに行ってしまって、そこからは怒涛の父子家庭
勤務先に頭を下げて嫌味言われながら必死に定時前に帰してもらって、息子を保育園に迎えに行って家事やって
減った分の給料取り戻すために、息子が寝てからそれこそ毎日夜なべして副業
若い頃に縁切りしてた俺の実家が話を聞きつけてそわそわしてたけど、意地になって一度も頼らなかった
嫁さんの実家のほうにはたまに顔出してたけど、あちらさんは遠くて頼りようがなかったしな
だが自慢じゃないが、小学校入学の時に持たせた雑巾もゼッケンも上履き入れも俺が縫った!
小学校から高校まで運動会も合唱大会も、息子に嫌がられながらも父ちゃんは皆勤賞だw
高校の修学旅行が海外で、そこでバレるから言おうと思ってたけど繁忙期が重なって言うの忘れてて
パスポートの申請は俺が代理で行ってるから、息子は書類に目を通してないんだった
パスポートの更新は息子が自分で行ったけど、更新に戸籍謄本はいらないから
結局息子は一度も戸籍を見ないまま32歳になってたw
俺もここ数年すっかりそんなこと忘れてて、息子に言われて何言ってんだこいつ
まさか役所がそんなミスをしたのか?なんて衝撃を受けたw
「ごめん、素で忘れてた」と言ったら、息子も彼女さんもええーって顔してたw
あの頃はこういう事情だったって古いアルバム引っ張り出して見せながら説明したら
何故か彼女さんのほうが号泣してた
息子は「それでも忘れる?せめて成人の時に言おうと思わんかった?おかしすぎるやん」と愚痴愚痴言うし
うるせーお前があんまり俺に似てるから忘れてたんだよ、で黙らせた
血のつながりがないくせに何故か父親似って言われるお前こそどういう仕組みの人体してんだw
それにしても久しぶりに嫁さんの話したらすごく寂しくなってきた
亡くなった当時はさすがに毎日のように泣いてたけど、3回忌の頃にはしみじみ思い出すだけで
俺も薄情なもんだと思ってたけど、今になって会いたくて仕方ないのは何事だろうな