つれづれなるままに…。
学生時代に、授業などでも『徒然草』は読んだけれど、こういうことが書かれていたとは今日まで知りませんでした…。(参照: 『徒然草』の149段~152段の内容 , 徒然草 (吉田兼好著・吾妻利秋訳) , weemo )
現代語訳の内容は、訳し方によって異なる部分があると思いますが、いくつかの解説を参考にした上で、今回は以下の文をピックアップさせて頂きました。
まさに金言で万事に通じる話。今なお心に染みました。
これから芸事を身につけようとする人は、
とかく「ヘタクソなうちは誰にも見せたくない。こっそり練習して、ある程度見られるようになってから披露するのがカッコいい」
と言うものだけど、そういうことを言っている人が最終的にモノになった例はひとつもない。
まだ未熟でヘタクソな頃から、上手くてベテランな人たちに混ざって、バカにされて笑われて、それでも恥ずかしがらずに頑張っていれば、特別な才能がなくても上達できる。
道を踏み外したり、我流に固執することもないだろう。
そのまま練習し続けていれば、そういう態度をバカにしていた人たちを遙かに超えて、達人になっていく。
人間的にも成長するし、周囲からの尊敬も得られる。
いまは「天下に並ぶ者なし」と言われている人でも、最初は笑われ、けなされ、屈辱を味わった。
それでもその人が正しく学び、その道を一歩一歩進み続けてきたおかげで、多くの人がその教えを授かることが出来るようになった。
どんな世界でも、同じである。