最初にひとつだけ言わせて下さい。
「自分の食事の支度」は家事とは言いません。
一人暮らしの時の、自分の為の食事の用意を“家事”だなどと感じた事はありません。
忙しければ外食でもいいし、買ってきてもいい。
自分の為だけなんですから、好きなようにしていいわけです。
私は、家というのはくつろぐ場所であり、ゆっくりする場所であると思いますよ。
そうでないなら、確かに家になど帰りたくないですからね。
でも、家をゆっくりくつろげる状態(清潔である事、片付いている事、必要な物が買い揃えてある事、等)にしておく為には努力が必要です。
夫婦二人が住んでいる(しかも小さい子供がいる)なら、尚更、二人共が協力しないと“くつろげる場所”にしておく事は大変です。
あなたが挙げられた“自分も家事をしている”という事を参考にあなたと奥様のやっている事を箇条書きにしてみますね。
≪あなたがしている事≫
①仕事
②自分の分の夕食の支度
③子供達をお風呂に入れる
≪奥様がしている事≫
①仕事
②あなたと子供達二人と自分の分の4人分の朝食作りとその後片付け
③一日中子供達の世話
④子供2人と自分の分の昼食の用意と、下の子の食事介助とその後の後片付け
⑤あなたの分と子供達の分と自分の分の4人分の洗濯物を干して畳んで仕舞う事
⑥家中みんなの使う部屋の掃除
⑦毎日の料理やトイレットペーパーなどの必要品の買出し
⑧子供達2人と自分の分の夕食の支度と下の子への食事介助とその後の食器洗いなどの後片付け
まぁ、こんな感じです。
奥様が不満に感じられるのがなんとなくでも分かりませんか?
奥様が在宅の仕事だと言う事であなたはちょっと勘違いされてる部分があるように思いますが、奥様は専業主婦ではありません。
総収入の4分の1を奥様が負担しているのであれば、あなたも家事の4分の1は負担すべきでしょう。
今現在あなたがやっている家事は、正直言って、家事全体の10分の1にも満たないですよ。
ただ、主婦側からすると、子供達や自分の夕食の用意をする時に夫の分の夕食の用意を一人分多く作るぐらいは造作ない事です。
それをあえてあなたの分だけ作っておかないというのは奥様はかなりあなたの家事育児放棄に対して本気で怒っているという事だと思います。
あなたは“子供の為に我慢している”と言っていますが、それは恐らく奥様ももっと強くそう思っていると思います。
今、子供さんの世話は「お風呂に入れる事」以外、全て奥様がされています。
もし、離婚してあなたが親権を取れたとしても、あなたには子供さんの世話はできないですよね。
お互いに心の中では“離婚”という文字が渦巻いていると思いますので、それは意外と容易く出来る解決策だと思います。
まぁ、奥様は仕事もされていますし、家の事も子供さんの世話も全てされているので、親権は奥様に行くでしょう。
母子家庭になればその手当ても出ますしね。
ただ、離婚という結果は出したくないのであれば、今取れる策というのは限られてくると思います。
相手に変わって欲しいのであれば、自分が変わるしかないです。
上記を見て、少しでも“自分は家の事をあまりにも妻にまかせっきりにしてきたな”と思ったのであれば、奥様がしてくれている事に対して感謝の気持ちを持ってみて下さい。
「自分が仕事でいない間、家の事を全部してくれて正直言って本当に助かってると思ってるよ。いつも有難う。」って。
仕事であなたが家事育児の参加が殆ど出来ない事はまぁしょうがない、と奥様だって心の奥では思ってると思います。
でも、それに対してあなたが「自分もやってる」「妻は大した事してない」という態度でいる事に我慢ならないのでしょう。
だから、「せめて帰宅後は家の事はあなたが全部やればいいでしょ」って思ってるのです。だって、あなたが帰宅して寝るまでの間よりも、奥様が家にいて仕事&家事&育児の全部をしてる時間の方が長いのですから。
なので、あなたが奥様が家の事を殆どやってくれている事に対しての感謝の気持ちを持って、それを言葉にするようにしていけば、そのうちに奥様の態度は変わってくると思います。
長期戦で。少なくとも半年以上続けていればそのうち、あなたの分の夕食は用意してあるようになるでしょう。
ただ、言葉だけではダメですよ。気持ちが言葉に出るのでないと。
気持ちがあれば、帰宅後、妻を労う気持ちが自然とわいてくるでしょう。
そうなれば、空いた時間や休日は少しでも妻に楽をさせてあげようっていう気持ちになるはずです。
今はお互いに「やってくれない・やってくれない」で負の連鎖になっていますが、時間をかけて「やってあげたい・やってあげたい」というプラスの連鎖に変わっていくようになるといいですけどね。
どちらか一方が変わらなければいつまでもこのままです。
そうなればいずれは離婚になるでしょうから、流れを変えようと思うなら今しかないでしょうね。