電車に車椅子の男の子が1人で乗ってきた。みんな、そっぽを向いて興味なさそうだったけど…その時

読んだ人の心が温かくなる。

電車に車椅子の男の子が1人で乗ってきた。みんな、そっぽを向いて興味なさそうだったけど…その時。

「終着駅で降りようとした瞬間」

泣ける話じゃないけど、5,6年前のことです。

会社から帰る途中の電車に、車椅子の男の子が1人で乗ってきた。

車内は割りと混んでいたので、「ちゃんと降りられるかな?」とは思ったけど、

そのまま読書を続けてました。

電車が終着駅に着きました。

ホームと電車の間に、結構大きな段差があったので、危ないなと思ったけど、

嫌がられるかも知れないので、手伝うことはせず、車椅子の後ろに立つだけにした。

周りでは、中年のサラリーマンとOLが数人とメール打ってる茶髪のにーちゃんが居ましたが、

全員興味なさそうに、そっぽを向いています。

ちょっと苦労していましたが、車椅子の男の子がホームに降りようとした時、

車椅子が大きく傾きました。

すぐに手が出せるように、あらかじめ後ろに居た私は、支えようとして車椅子に飛びつきました。

その時、

周りに居た人全員が、一斉に車椅子に飛びつきました。

男の子もびっくりしていたけど、私は中年のおじさんと頭をぶつけるし、OLさんはブランド物のバッグ踏まれてるし、

茶髪のにーちゃんは携帯落っことしてるし…

知らん顔してて、皆同じこと考えてたんだと思う。

男の子がホームに降りた後、みんなちょっと照れくさそうにして、無言で改札口に向かいました。

改札口を出た後、なんだか急に誰かに優しくしたくなって、両親に電話を掛けてみました。

「別に用事ないんだけど暇だったからさ。元気?・・・」って。

5分くらいで切っちゃったんだけどね。

スポンサーリンク

ほかの記事もおすすめです!

フォローミー!