【第3回】 ブラック企業大賞2014の大賞・各賞が発表されました!

ブラック企業大賞実行委員会 は『2014年度のブラック企業大賞』のノミネート企業9社を7月30日に発表し、先日9月6日にその結果が発表がされました。

2012年から始まった「ブラック企業大賞」は今年で3年目を迎え、「パワハラ」、「セクハラ」、「残業代未払い」、「長時間労働」、「派遣差別」、「偽装請負」など、悪化する労働環境を改善すべく実施されてきました。

ブラック企業大賞実行委員は、古川琢也 氏(ルポライター)/河添 誠 氏(首都圏青年ユニオン青年非正規労働センター事務局長)/佐々木亮 氏(弁護士)/川村遼平 氏(NPO法人POSSE事務局長)/佐藤 学 氏(NPO法人POSSE)/松元千枝 氏(レイバーネット日本)/内田聖子 氏(アジア太平洋資料センター〈PARC〉事務局長)/須田光照 氏(全国一般東京東部労組書記長)/水島宏明 氏(ジャーナリスト・法政大学教授)/竹信三恵子 氏(ジャーナリスト・和光大学教授)/土屋トカチ 氏 (映画監督)といった錚々たるメンバーで構成されていて、ウェブ投票+会場投票によるものとなっています。

さて、『第3回 ブラック企業大賞2014 大賞・各賞』の結果は下記の通りとなりました。

10位【株式会社ゼンショーホールディングス(すき家) 570票】
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「『すき家』の労働環境改善に関する第三者委員会」の調査報告書によれば、24時間以上の勤務を何回も繰り返す、月の労働時間500時間など、壮絶というべき記述の連続である。

これら労働法規違反のオンパレードは、同社がみずからを「ブラック企業である」と言ったに等しい。

(一部抜粋:全文詳細は コチラ をご覧ください。)

9位【JR西日本 679票】
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JR西日本では2012年、28歳の若者(Aさん)が過労自死している。

Aさんは大学院修了後の2009年に総合職としてJR西日本に入社、2011年6月から兵庫県尼崎市の工事事務所で信号システムの保安業務などを担当していた。

そこでは昼夜連続勤務や休日勤務を繰り返し、同年12月以降は残業時間が毎月100時間を超過するようになった。

(一部抜粋:全文詳細は コチラ をご覧ください。)

8位【大庄 837票】
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「庄や」「やるき茶屋」「日本海庄や」など全国に約860店舗の居酒屋チェーンを展開している。

「日本海庄や」では、2007年に24歳の若者が過労死している。

日本海庄やで働いていた吹上元康さんは2007年4月10日、新入社員として滋賀県大津市の「日本海庄や」石山駅前店の調理場に配属され、わずか4カ月後の8月11日未明、急性心不全により自宅で死亡した。

(一部抜粋:全文詳細は コチラ をご覧ください。)

7位【たかの友梨ビューティクリニック 1049票】
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従業員の多くが、1日に12時間程度働かされ、その間休憩をほとんど取れていない。

また、休日も規定通りに休めず、有給休暇も取得できない。

そうした過重労働にもかかわらず、残業代・休日手当は適切に払われていなかった。

(一部抜粋:全文詳細は コチラ をご覧ください。)

6位【A-1 Pictures 1130票】
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2010年10月、当時28歳の男性社員Aさんが都内の自宅アパートで自殺した。

各紙報道によれば、Aさんは2006年から2009年12月まで同社の正社員として勤務し、在職中は『おおきく振りかぶって』『かんなぎ』などの制作進行を担当。

同社にはタイムカードなどで労働時間を管理する仕組みはなかったが、Aさんが退職後に通院していた医療施設のカルテには、「月600時間労働」などの記載があり、残業時間は多い時で月344時間に上った。

(一部抜粋:全文詳細は コチラ をご覧ください。)

5位【秋田書店 1420票】
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2007年に大卒後に秋田書店へ入社し、『ミステリーボニータ』編集部に配属され、編集に関わった女性従業員Aさんは、同誌の読者プレゼント欄の担当となった。

Aさんは景品が明示されている数より少なくしか用意されていないことに驚き、「不正は、やめるべきでは」と繰り返し上司に訴えた。

ところが、秋田書店はプレゼント偽装を是正せず、この女性従業員に対して業務指示を継続した。

Aさんはその葛藤の中で精神疾患を患い休職を余儀なくされた。

(一部抜粋:全文詳細は コチラ をご覧ください。)

4位【リコー 2314票】
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Aさんは、技術畑を歩んで来た労働者でリコー内ではスペシャリスト2級に位置づけられていた。

社内での表彰も複数回あり、登録特許も数百件あるほどの専門性を有する労働者であった。

ところが、Aさんは、この人員削減の対象とされ、上司から、複数回にわたり退職勧奨を受けた。

上司は、会社に残るのであれば意に沿わない仕事になるだろう、として、生産系の作業的な仕事、物流系の倉庫での仕事などを例示したが、Aさんは希望退職に応じる意思のないことを示した。

同年8月、リコーはAさんを子会社に出向することを命じた。

出向先は物流系の子会社であり、Aさんは立ち仕事で単純作業(商品の荷受業務や開梱業務等)に従事した。

Aさんには個人机もパソコンも支給されなかった。

(一部抜粋:全文詳細は コチラ をご覧ください。)

3位【タマホーム 2439票】
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2011年10月12日、同社の男性社員Aさん(当時47歳)が過労により亡くなり、2012年8月にいわき労働基準監督署が労災と認定した。

男性は2007年7月3日にタマホームに入社し、2010年からは、いわき営業所で営業職の主任を担当していた。

だが2011年3月の東日本大震災をきっかけにいわき市内の住宅需要が急増してからは各営業マンの負担も増加。

後にいわき労働基準監督署がパソコンのログイン記録などを元に認定したところでは、男性が亡くなる前半年間の残業時間は最も短い月で83時間、最長で103時間に及んでいた。

(一部抜粋:全文詳細は コチラ をご覧ください。)

2位【東京都議会 3207票】
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2014年6月18日、東京都議会で、女性の妊娠や出産においての都の支援対策について質問した女性議員に対して、「早く結婚した方がいいんじゃないか」等のヤジが飛んだ。

これらのヤジは発言自体が女性蔑視にあたることは言うまでもない。

さらに、ヤジを飛ばしたことを認めた男性議員の記者会見では、「・・・少子化、晩婚化の中で早く結婚していただきたいと思い・・・」などと言葉を変えただけで、結婚や出産が個人の自由だという認識をまったく欠く弁明を述べ、問題の本質を理解できていないことが露呈した。

(一部抜粋:全文詳細は コチラ をご覧ください。)

1位【ヤマダ電機 5256票】
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2007年9月19日午前2時頃、同社の郊外型店舗「テックランド」柏崎店に勤務していた当時23歳の男性社員(Aさん)が、過労の末に社宅で首を吊り自殺した。

2004年12月に契約社員としてヤマダ電機に入社したAさんは、亡くなる1ヶ月前の2007年8月16日に正社員に登用。同時に9月21日に新規開店予定だった「テックランド」柏崎店のオーディオ売り場の「フロア長」になるよう命じられ、23歳で正社員未経験ながらいきなり「管理職」として扱われた。

ヤマダ電機では8月16日以降、Aさんに出勤時刻は打刻させていたものの、退勤時刻を打刻させていなかった。

(一部抜粋:全文詳細は コチラ をご覧ください。)

ということで、各賞は下記の通りとなりました。

■ブラック企業大賞:株式会社ヤマダ電機

■WEB投票賞:株式会社ヤマダ電機

■業界賞

【アニメ業界】株式会社 A-1 Pictures
【エステ業界】株式会社不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)

■特別賞:東京都議会

■要努力賞:株式会社ゼンショーホールディングス(すき家)

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